政治を考えるヒント

私は政治家やジャーナリストなど、直接政治に関係のある立場ではなく、一市民です。最近、日本の政治に関する不信・心配が強くなってきています。自分の考えをまとめつつ、何かヒントになるようなことを書いていければと思っています。

2016年7月の参院選の投票準備は始めていますか?

2016年7月に行われる参議院選挙まで2か月を切った。もう投票の準備は始めていますか?

こんなことを書くと、公示前で投票日も候補者も分からない段階で何を言っているのか、という声がありそうですが、投票の準備はもう始めておくべききちんとした理由があるのです。

まず、選挙の日程が確定していないとは言え、期間は決まっていて、日にちもほぼ決まっている、と言って良いでしょう。7月10日になりそうです。立候補者もまた、現時点でかなりの情報は得られるはずです。当然、2010年に当選した現職議員は立候補する可能性は高いし、2013年の選挙で落選した人たちからも立候補者は出るでしょう。そういう情報を調べることにより、現職が過去6年で何をしてきたか、また落選した人たちがどのようなことをしてきたか、理解をする良い機会です。

公示されてから選挙までは意外に短いもので、特に注意を払っていない限り、選挙が始まったと思ったらいつの間にか投票日が来て、何となく投票してしまった、あるいは行かずじまい、となりがちです。今から情報を調べるのは、決して早すぎるタイミングではないのです。

もう一つ、早めに動いておく必要がある理由として、衆議院選挙が同時に行われる可能性がまだ残されているということです。
立候補者の仕事ぶり、人物を調べる時間が、単純に倍必要になる、ということです。
また東京都民であれば、都知事選も同時に開催される可能性が、日増しに高くなっているので、そこにも時間をかける必要があるでしょう。
予測しやすい参議院選に比べると、そもそも選挙があるのか、誰が立候補するのかも分からないので、こちらは公示されてから調べることになります。

前回のエントリで舛添東京都知事の金銭スキャンダルを民主主義に取って必要なコストと書きましたが、この問題は同時に、一般の市民が政治への参加をさぼり過ぎていたことを露呈してしまったのではないか、と感じています。政治に参加するというのは、必ずしも政治家になるということではなく、もう少し真剣に投票に取り組む、というとこから始まるのではなかろうか、と感じています。